初めまして、ようこそFormuløへ。
Formuløを運営しています、薬剤師の「花炎(はなほむら)」といいます。
突然ですが、薬剤師と聞いて皆さんはどんな仕事を思い浮かべますか?
ー袋詰めして接客するだけの楽なお仕事?
ーAIに奪われる筆頭の誰でもできるお仕事?
様々なイメージが飛び交う薬剤師という職種ですが…
本当のところはどうなのか、気になりませんか?
薬局で働く理由|業界に対して感じること

僕はある研究機関で2年ほど働いた後、薬局薬剤師になりました。
複数の店舗で薬局長を経験し独立。
今はフリーランスとして薬局を支援するお仕事をしています。
薬局である程度経験した立場としては、決してそんな甘い仕事ではないと思っています。
だけど、薬学部に入学したての頃は僕も
「薬剤師なんて袋詰めするだけの簡単な仕事でしょ」って思っていました。
では、そんなに薬剤師をバカにしていた僕が、なんで薬局で働いているのか。
その理由は、僕自身が感じる薬局の様々な課題をこの手で解決したい、と思ったからです。
薬学の面白さと発信|学生の自分が持った違和感

大学で勉強してみて、薬学って学問として、めちゃくちゃ面白いと思ったんですよ。
そして実習生として、その知識が実際に治療に用いられている現場を肌で感じて、
さらに惹き込まれた。
そこで同時に思ったんです。
「薬局の裏側って全然知られてないな。」
今でこそ、ドラマやインフルエンサーの影響で少しずつ薬剤師の仕事も認知されるようになってきましたが
ほんのつい最近まで、入学当初の僕のように思っている方が本当に多かったと思います。
それはひとえに、薬局業界の発信力の低さに原因があると当時の僕は感じたんです。
知りたいけどわかりづらい|薬剤師業界の疑問

知りたくても外からだとわかりづらいことが、この業界にもたくさんあります。
たとえば——
・どの分野で、どんなスキルが求められるの?
・AIが進化していく中で、薬剤師の価値ってどう変わるの?
・薬剤師って、社会の中でどんな役割を果たしているの?
こういう疑問の答えは学校の先生は教えてくれないし、会社の偉い人も答えてくれません。
それに、ネットで調べても、出てくるのは決まりきった「模範解答」ばかり。
本音の情報や、“現場の実感”に触れる機会って、意外と少ないんです。
だからこそ、実際に経験した人が答えていくことに意味があると思っています。
答えがない問い|薬剤師業界の課題

僕らが抱く「どうなるんだろう?」という疑問の多くは、実は個人だけの悩みに留まりません。
その背景には、薬剤師業界が長年見過ごしてきた、いくつもの課題があるんです。
今、薬剤師の世界を取り巻く社会は急速に変化しています。
医療の在り方も、働き方も、テクノロジーとの関わり方も、目まぐるしく変わっている。
その中で薬剤師は、どう変わっていくべきなのか。あるいは、何を守るべきなのか。
——その答えは、まだ誰にもわかりません。
発信力の弱さ。
進路の多様性が見えにくいこと。
外の世界と接続しづらい構造。
薬剤師業界には、まだまだ“考えるべきこと”が残されています。
明確な正解があるわけじゃない。
でも、だからこそ、ひとつひとつの課題とちゃんと向き合っていくことが、
薬剤師という仕事のこれからに繋がっていくはずです。
疑問に答え、課題と向き合う|Formuløの役割

薬剤師という仕事や業界をめぐる“問い”と“課題”に向き合うために、
Formuløは立ち上げられました。
薬剤師を目指す学生や、若手薬剤師の皆さんにとって、
少しでも視野を広げるきっかけになれたら——そんな願いを込めています。
そして、進路に悩む中高生にも。
薬剤師って、意外と奥深くて、かっこいいかもしれない。
そんなふうに思ってもらえたら、本当に嬉しいです。
今の時代、「薬剤師はやめとけ」なんて言葉もネットにはあふれています。
でも、それって本当に正しいんでしょうか?
誰かのフィルターを通した言葉よりも、自分の目で見て、感じて、判断してほしい。
少しでも薬剤師に興味を持ったなら、周りの雑音で夢を諦めてほしくないんです。
だからこそこのメディアには、「処方箋」という意味を込めました。
薬剤師というキャリアについて、じっくりと考えたいあなたに向けた、
情報と気づきの処方箋——それがFormuløです。
さあ、薬剤師の未来について一緒に考えていきましょう。
これから、どうぞよろしくお願いします。